2021年を占う。

2020年はコロナウィルスによって世界中が混乱の渦に巻き込まれました。人命と経済の計り知れない損失。その一方で、働き方、ライフスタイルの変更を余儀なくされました。それはまさしく古いものが壊れ、それに代わって新しいシステム、社会が誕生する。つまり破壊と刷新です。

この事態を西洋占星術は如実に物語っています。

冥王星と土星が同じ山羊座にあって0度。この現象は非常にめずらしく35年に一度しかおこりません。というのは冥王星は非常に動きが遅く、ホロスコープを一周するのに247年。土星もまた29年かかります。この2つのハードな凶星が重なり合っているのですから影響は甚大です。さらに太陽と水星が加わり、まれにみる配置を形成しています。そしてこれらの4天体がマグマとなって爆発した大変革の年が2020年です。

冥王星は古いものを壊し、新しい世界の構築を表します。そして土星はまさしく感染症と長期的な作用がもたらす苦痛と苦悩です。さらに太陽の爆発的エネルギーが加わり、世界規模の甚大な被害となりました。

日本でも秋以降、コロナの第3波に見舞われ、感染者が急増しています。

日本の場合、感染症を象徴する土星が破壊と刷新で被害が莫大となる冥王星とコンジャンクション(0度)。さらに不測の事態を表す天王星、国民を表す月が凶のアスペクト(角度)を形成。さらに金星を巻き込み、国全体が非常事態となっています。

これは子供から高齢者まで幅広い感染者の増加と、学校、団体間でのクラスターの発生を示します。

皮肉にも人為的にではなく、コロナウィルスという外圧によって、これまで当たり前だった企業の体制、働き方、社会の機構が大きく変貌します。大きなオフィスを持つことも、通勤のために都会に住む必要もなくなりました。

それでは2021年の日本はどうなるでしょう。

幕開けもまたコロナウィルスから息が抜けません。特に2月大混乱に陥ります。感染者数、さらに倒産、失業者数の増加といったこの災厄は5月くらいまで続きます。

その一方で変化もあります。国家的危機の中で、政府はその対応に追われつつ、ワクチンその他の革新的なアイデアが次々と誕生します。

さて問題はオリンピックが開催される夏以降です。

コロナによる災厄は続きつつも、オリンピックはなんとか開催されそうです。スポーツを示すハウスに木星、さらに国家を表す太陽と国民を表す月が大幸運の角度を形成。まさに国家と国民が一丸となってオリンピックを成功に導いていく姿が映し出されているからです。まずはやれやれですね。

負けるな日本。がんばれ!

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